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文系と理系の論述スタイルの違い(1) [戯言(学問)]

勤務先の昼休憩の一コマ。

A:先輩(工学博士)  I:私(文学修士・法学修士)


A:「あなたが20年以上前に発表した紀要論文読んだ率直な感想を言ってもいい?」

I:「ご自由にどうぞ…」

A:「内容について、特に論述内容の是非については、さっぱり分からない。ただ、一つだけどうしても指摘しておきたいことがある。」

!:「と、言いいますと?」

A:「とにかく無駄な表現、冗長な言い回しが多過ぎる!」

I:「?????」

A:「まずだね、学術論文にこんな曖昧で無駄な言い回しはいらないよ。」

 例:「~であると考えられる」
   「~であると高い確率で推測される」
   「~ではないだろうか」
   「~というようにも言いえる」

A:「あのね、何を恐れて断言を避けているの? 自分がこう判断するのなら自己責任で断言すべきだよ!」

I:「大学院時代、ゼミの先輩たちに、「とにかく断定は避けなさい。同じ事象に違う解釈なんて幾らでも可能なんだから、あくまでも「このように推察しうる可能性」を、出来る限り控えめに提示しなさい」と、徹底的に教わりましたよ…」

A:「?????」

I:「「世間の一般常識、それと学会内で通説として定着している見解については断定して大いに結構! しかし、定説に反して自分が本当に主張したい事柄に関しては、徹底して断言を避けなさい!」、とも教わりました」

A:「そのような人文・社会科学系の人たちの考えがさっぱり理解できないなあ。」

I:「?????」

A:「「自分が立てた仮説、それを検証した結果、「○○」だと結論します」、これだけで充分なんだよ。」

I:「でも、自分の死後ならともかく、生きているうちに断定した事柄が否定されるのって怖くないんですか?」

A:「実は私が院生時代に発表した論文内容で、その後否定されたものなんて幾つもあるよ。」

I:「えっ!?」

A:「だから、「過去の研究に基づいて、このように仮説を立てて、検証した結果はこうです。これから○○と結論します」、と提示するだけの簡単なお仕事なの!」

I:「でも、その結論が後になって否定されたら、研究者としてのキャリアに傷がつきませんか?」


*明日に続く
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